歯周病治療PERIODONTAL DISEASE

健康な歯を守るために

最悪のケースを回避する予防・メンテナンス

歯科には歯が痛くなった時、詰め物が取れてしまった時にしか行かないと言う方も少なくありません。しかし、この習慣を続けているとご自身の歯の寿命をどんどん短くしてしまうことになります。なぜなら、一度虫歯になった歯は再発を繰り返すリスクが高いことと、虫歯でなくても歯周病は痛みなく進行して、歯を抜かなければならないことがあるからです。
再発や抜歯リスクを回避するには、虫歯や歯周病にならないための予防と定期的なメンテナンスにより、もし虫歯などになったとしても早期発見・早期治療を行なうことがとても大切です。

予防歯科・メンテナンスをしないリスク

公益財団法人8020推進財団
第2回 永久歯の抜歯原因調査(2018)

全身の健康にも影響を及ぼす負の連鎖

ご存知の通り、一度失ってしまった歯は二度と生えてきません。
日本では30歳以上の人の約80%が歯周病に罹っています。もし、歯周病が進行して40代で歯を数本失うことになった場合、そこから先の長い人生、歯を失った状態で過ごさなければなりません。もちろん、入れ歯やブリッジ、インプラントといった治療で歯を補う治療をすることは出来ますが、いずれも費用がかかるか、他の健康な歯に負担をかけてしまうことになります。
それにより負担をかけられた他の歯も悪くなってしまったり、歯だけではなく体全体の不調にも繋がります。
ご自身の歯を健康な状態で保つことは、一生健康な体で過ごすための大きな条件の1つです。そのためには、予防歯科を行う必要があります。

予防歯科・メンテナンスの治療内容

予防歯科やメンテナンスで行うことは、主に
  1. お口の中のチェック
  2. 歯の清掃(PMTC)
  3. フッ素塗布
  4. ブラッシング指導

を行います。これ以外にも、お口の中の状態に応じてレントゲン撮影や検査が必要なこともあります。

歯科医院で行うプロフェッショナルケア

お口の中のチェック

まず始めに、虫歯になっていないか?
新たな虫歯の発見だけではなく、過去に治療した虫歯に対しても2次カリエス(再度虫歯になること)がないかを確認します。

歯周ポケットを測定

歯周病になっていないか、または進行していないかを確認するためにも歯周ポケットを測定します。
歯肉炎や歯周病の度合いを知る目安になり、今後の治療に繋がります。

歯の清掃

歯垢は歯ブラシで落とすことが出来ますが、歯石になってしまったものは歯ブラシでは落とせません。また、ご自身で毎日歯磨きを一生懸命していても完璧に汚れを落とすには限界があるため、歯垢や歯石などをスケーラーという専用の器具で除去します。

PMTC

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、専用の清掃器具と研磨剤を使用した歯のクリーニングです。
ご自宅でのケアでは除去できない頑固な汚れや歯と歯茎の間の汚れなど、隅々まで除去していきます。汚れの除去だけではなく、歯質の強化が期待できるフッ化物を用いて虫歯に負けない歯をつくりましょう。

PMTCの流れ
バイオフィルムの除去

歯石などを除去したのち、専用の清掃器具と研磨剤を用いてクリーニングだけでは除去しきれない汚れやバイオフィルムを除去します。
『バイオフィルム』とは、歯の表面に付着している膜状の細菌による集合体です。これは目には見えず、普段の歯磨きでは除去することが出来ません。バイオフィルムを除去することで、歯がツルツルになり、汚れや細菌が付着しにくい状態にすることができます。

歯間や歯面をクリーニング

次に歯と歯の間、歯と歯肉の隙間などを清掃します。
デンタルフロス、歯間ブラシ、スーパーフロスなど様々なものを使用し、自分では磨き残してしまう歯間やブリッジなどがあれば、その下までお掃除をします。

フッ素塗布で歯質強化

歯を全て磨いたら、最後にフッ素の塗布を行います。
堺筋本町駅すぐの内科・歯科「堺筋本町内科歯科クリニック」で塗布するフッ素は、一般的に市販されているフッ素よりも高濃度のもので、歯を虫歯から守る効果と歯の質を強化する効果があります。

ブラッシング指導

ホームケア、歯ブラシの指導を行います。どれだけ歯科医院でケアをしてもご自身がホームケアを怠った場合、虫歯や歯周病になってしまいます。お口の健康を維持するためには、
普段のケアと定期的な予防の2本立てで成り立ちます。
そのため、お口に合った方法で、どのように歯ブラシやフロスなどを使用したら良いのか、正しい方法を指導させて頂きます。

PMTCをおすすめする理由

予防歯科をされる方に、PMTCをお勧めするには理由があります。
歯石除去などで歯石やプラークを除去することも歯周病・虫歯のどちらにとっても良い治療にはなりますが、
プラスPMTCでできることがあります。

  1. バイオフィルムが除去できる
  2. 着色汚れも除去できる
  3. 汚れがつきにくくなる
  4. 口臭予防

歯石を除去するだけでは、歯についた着色を完全に取り除くことは出来ませんが、PMTCなら着色汚れを落とすことが可能です。
また、バイオフィルムもPMTCでないと除去が出来ません。
そして、このバイオフィルムは口臭の原因にもなる沢山の細菌で出来ているので、これを除去することで口臭も軽減することが出来ます。
バイオフィルムの除去に加えて菌が苦手なフッ素を塗布することで、歯に汚れがつきにくくなります。

予防歯科・メンテナンスを受けるメリット
お口を健康な状態に保つことができる

3ヶ月〜6ヶ月に1度のメンテナンス・予防歯科にて自分では除去しきれないプラークや歯石を専門の歯科機器で除去することで、お口の中は虫歯や歯周病が進行しにくい状態を作ることになります。

虫歯や歯周病を早期発見、早期治療できる

もし虫歯や歯周病になった場合でも早期発見できます。
早期発見できれば、虫歯の場合は小さな初期虫歯治療になり歯を削る範囲も少なくて済みます。歯周病の場合でも、歯石除去などの処置だけで改善が見込まれるでしょう。
また、一度虫歯になった歯は、二度と虫歯にならないわけではなく長期的に見ると再発を繰り返すことがあります。
再発を繰り返す、もしくは虫歯が進行すれば歯の神経を抜くことになってしまいます。神経を抜いた歯は脆く、いずれ抜くことになるリスクが高まります。どの段階でも早期に虫歯を見つけて、出来るだけ早く治療することで歯を長く残すことが可能です。

時間・費用の節約になる

痛みが出てからしか治療しないと言う人は、年に1回、もしくは数年に1回しか通院をしないため、3ヶ月〜6ヶ月に1回の予防歯科・メンテナンスに通院するのは費用がかかると思われています。
しかし、虫歯や歯周病が進行すると、実際には1回の通院では終わらず何度も通院することになります。虫歯の再発も起こります。また、一本の歯が悪くなることで、他の歯にも影響が出てしまい、将来的にはもっと通院が必要になるでしょう。
目先のことだけで考えると、メンテナンスや予防歯科のために定期的に通院しないことはコストがかからないように思えますが、長期的に見ると、かなり損をすることになります。
また、通院するには時間もかかりますが、定期的にメンテナンスや予防歯科を行うことで、時間も費用も節約出来ることになります。

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